IW級クイック解答 - ウイスキー検定アンバサダー

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【問1解説】
間違い:
①アイルランド島は、ヨーロッパで3番目に大きな島で、面積は84,412㎢。北海道(面積:83,424㎢)に北方領土を足し合わせた面積にほぼ等しく、世界では20番目に大きな島である。グレートブリテン島の北部3分の1を占めるスコットランド(面積:78,772㎢)よりも、少し大きい。
③イギリスはEU加盟国でしたが、通貨は独 自通貨(ポンド)を使っていました。EU連合に加盟していても通貨統一(ユーロ)を使用していない国があります。アイルランドはユーロを採用しており、元々独自通貨を使用していたイギリスのEU離脱には影響されません。なお、アイルランドの北部に位置する北アイルランドはイギリスポンドと北アイルランドポンドの2種類を採用しています。
④北アイルランドも守護聖人はセント・パトリックです。
⑤ジャイアンツコーズウェイは北アイルランドのブッシュミルズ蒸留所から約4.2Km北に位置します。一方、アイルランド島で最も有名な先史時代の遺跡である「ニューグレンジ」は、アイルランド・ミース県に位置し、スレーン蒸留所から約5.9km東にあります。





【問2解説】
「アイルランド自由国」は、1922年に成立した自治領アイルランドの名称。アイルランド32のうち、26州が「アイルランド自由国」としてイギリスから分離されました。1916年のイースター蜂起に続く1918年の総選挙で、シン−フェイン党が大勝してアイルランド議会をつくり独立を要求。イギリスは、アイルランド島北東部地方のアルスターを分離する自治法を発布したが、シン−フェイン党はこれを認めず、2年余の内戦となったが、1922年イギリスの妥協案をいれ、アイルランド自由国が成立した。自治領とはいっても、総督の存在を認め、外交・貿易・軍事などの実権をイギリスに握られていた。1937年エール共和国を経て、1949年にアイルランド共和国となった。
 
【テキスト:P114】【新版テキスト:P128】


【問3解説】
血の日曜日事件は、1972年1月30日、北アイルランドのロンドンデリーのカトリック系住民が多いボグサイド(Bogside)地区で、デモ行進中の市民27名がイギリス陸軍落下傘連隊に銃撃された事件。14名死亡、13名負傷。事件のあった地区の名を取って「ボグサイドの虐殺(Bogside Massacre)」とも呼ばれる。IRA暫定派は、1970年からイギリス統治に対する反対運動を行っていた。軍が非武装の市民を殺傷したこの事件は、現代アイルランド史における重要な事件である。
 
英領北アイルランドのロンドンデリーで1972年に起きた「血の日曜日事件」で、カトリック系住民を追う英軍兵士(1972年1月30日撮影)


英領北アイルランド・ロンドンデリーのボグサイド地区で、住宅の壁に描かれた1972年の「血の日曜日事件」の犠牲者を追悼する壁画

写真出典:AFP BB News


【問4解説】
間違い:
①北アイルランドは英国に属していますが、アイルランド島で造られるウイスキーは全てアイリッシュに分類されます。
⑤熟成については、アイルランドまたは北アイルランドの倉庫で3年間以上熟成させることが義務付けられており、移動した場合は、両方の土地での累計年数が3年以上とされています。

正解:
②糖化については、麦芽に含まれる酵素ジアスターゼによって糖化させることが義務付けられています。
③蒸留液から香りと味を引き出せるように、アルコール度数94.8%以下で蒸留することはスコッチウイスキーと同じです。
④容量700ℓを超えない"木製"樽に詰めるとしか定義されていません。スコッチウイスキーの場合は、"オーク樽に詰める"とされているので、スコッチと違ってオーク樽に限定されないことになります。
 
 
【テキスト:P117】【新版テキスト:P131】


【問5解説】
アイリッシュウイスキーは、アイルランドの1980年アイリッシュウイスキー法第1条によって、以下のように規定されています。
・穀物類を原料とする
・麦芽の酵素ジアスターゼで糖化(低分子の糖類に変化)させる
・酵母の働きで発酵させる
・蒸留液はアルコール度数94.8%以下で蒸留
・容量700ℓを超えない木製樽に詰める
・アイルランド、もしくは北アイルランドの倉庫で3年間以上熟成させる(移動した場合は両方の土地での累計年数が3年以上)

アイリッシュのグレーンウイスキーは、スコッチと同様にトウモロコシや大麦、小麦などを主原料として連続式蒸留機で蒸留しますが、ポットスチルを使うことも可能です。ただし、メインは連続式蒸留機です。また、ポットスチルを使った場合、「アイリッシュ・ポットスチルウイスキー」と区別できないため、大麦麦芽の使用は30%未満と決められています。
逆に、「アイリッシュ・ポットスチルウイスキー」は、グレーンウイスキーと区別するため、「大麦麦芽と未発芽の大麦がそれぞれ30%以上、それ以外の穀物は5%未満」と原料の比率が決められています。
 
 


【問6解説】
アイリッシュウイスキーは、
ポットスチル・アイリッシュウイスキー、
モルトアイリッシュウイスキー、
グレーンアイリッシュウイスキー、
ブレンデッドアイリッシュウイスキー
の4つに大別されます。

①のポットスチルウイスキーは、かつては「ピュア・ポットスチルウイスキー」とか、「シングル・ポットスチルウイスキー」などと呼ばれていましたが、2014年のIWA(アイリッシュウイスキー協会)により「アイリッシュ・ポットスチルウイスキー」という名称に正式に定義されました。
ポットスチルウイスキーの原料混合比率はモルトとバーレイが30%以上その他の穀物の合計が5%以下と定められています。
さらに詳しくは、大麦と麦芽が全体の95%を占め、かつ大麦麦芽はノンピートであることが義務付けられています。つまり「アイリッシュ・ポットスチルウイスキー」と名乗るものにピーティなウイスキーは存在しないわけです(ピートを焚くアイリッシュで有名なカネマラなどはここには属しません)。
単式蒸留器を使ったバッチ蒸留を行い、蒸留回数は2回でも3回でも構いません。

なので、①の「3種があり」は微妙ですが、②の「3回蒸留をしなければならないと決められている」は間違いとなります。

③のアイリッシュのモルトウイスキーは殆どスコッチと同じなのでピート麦芽を使うことも可能です。
④のグレーンウイスキーに関しては、単式蒸留器を使った場合、上記の「ポットスチルウイスキー」と区別できないため、大麦麦芽の使用が30%未満 と決められています。
上記①の解説にあるように、「ポットスチルウイスキー」にはピート麦芽は使用できませんので、⑤は間違っていません。
 
 


【問7解説
図に記載の通り、ミドルトン蒸留所が所在する「コーク」はアイルランドで人口第2位の都市です。
 
 



【問8解説
下図の通り、②ブラックウォーターは、ダブリンには所在しません。

今から100年以上前の19世紀後半は、アイリッシュ・ウイスキーはスコッチウイスキーと拮抗する規模を誇っていました。当時のダブリンはウイスキー蒸留の大中心地で、その中で特に名声が高かったのがダブリンのビッグ・フォーといわれた
・ジョン・ジェームソン(John Jameson)のボウ・ストリート(Bow Street)蒸留所
ウイリアム・ジェームソン(William Jameson)のマローボーン・レーン(Marrowbone Lane)蒸留所
ジョン・パワーズ(John Powers)のジョンズ・レーン(John's Lane)蒸留所
ジョージ・ロー(George Roe)のトーマス・ストリート(Thomas Street)蒸留所
でした。20世紀になるとアイリッシュ・ウイスキーは衰退し、ダブリンの蒸留所は最後まで残っていたボウ・ストリートが1971年に、のジョンズ・レーンも1974年には閉鎖されてしまい現在は残っていません。
ピアースライオンズ蒸留所は、アイルランドのダブリン・ジェームズストリートにある1901年に建てられたセント・ジェームズ教会を、そっくりそのまま蒸留所に改装し、2017年9月にオープンした蒸留所です。
のトーマス・ストリート蒸留所は、現在でも操業しているダブリン市内のギネスのビール工場の近くにありました。当時はダブリンで最大級の蒸留所で、石臼式粉砕機8基、仕込槽3基、180kℓの発酵槽16基、蒸留釜は8基で、その内初留釜の容量は90kℓ、2回目の蒸留を行うローワイン・スティル(Low wine still)と3回目の蒸留を行うスピリッツ・スティルは各54kℓ、年間生産量は9,000kℓと巨大な規模でした。その後、経営者が変わり1926年には閉鎖されました。今でも存在する高さ45mの「聖パトリックの塔」は、元はトーマス・ストリート蒸留所の風車塔でした。頭頂部にアイルランドの守護聖人聖パトリックの像があります。
のフェニックスパーク蒸留所は、1878年にDCL社がダブリンに設立した蒸留所ですが、1921年に閉鎖しています。因みに、フェニックスパークは、首都ダブリンにあるヨーロッパの中でも最大級の公園です。大きさは707ヘクタールで、東京ドーム(約4.7ヘクタール)の150倍の面積があります。


聖パトリックの塔【写真出典:稲富博士のスコッチノート



【問9解説
①ポットスチルウイスキーは、単式蒸留器を使ったバッチ蒸留を行わなければなりません。但し、蒸留回数は2回でも3回でも構いません。従って、これは正しい
②大麦と大麦麦芽の比率はどちらも全体の30%以上との定めがありますので、②は間違っています(✖)
③ポットスチルウイスキーの原料混合比率は、モルトと未発芽大麦(バーレイ)が30%以上、その他の穀物の合計が5%以下と定められています。従って、これも間違っています(✖)
④①の通り、ポットスチルウイスキーは、単式蒸留器を使ったバッチ蒸留(連続ではないということ)を行わなければなりません。従って、これも間違っています(✖)
⑤原料の産地についての縛りはありません。従って、これも間違っています(✖)
以上の理由により、正しいものは①のみとなります。




【問10解説】
図に記載の通り、キルベガン蒸留所はタラモア近郊のキルベガンに位置しています。




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